2023年9月30日土曜日

保育園で流行りやすい感染症は?~秋冬編~

 暑すぎる夏も終盤をむかえ、

感染症が多く流行する季節の秋・冬が近づいてきました。

秋・冬は気温も下がり、

ウイルスにとって最高な環境「低温」「乾燥」となります。

流行りやすい病気や症状を知っておくだけでも、

いざという時に落ち着いた対応が出来るので紹介します。

秋・冬における感染症の代表とも言えるのが

インフルエンザですがその他にも

さまざまな病気が流行します!!


*マイコプラズマ肺炎*

肺炎マイコプラズマという細菌に感染することで

起こる呼吸器感染症で飛沫感染します。

咳・発熱を主に中耳炎などを

合併症として併発することがあります。

潜伏期間が2~3週と長いため、

知らない間に広がっていることもあるかもしれないので

普段からの予防が大切です。

*RSウイルス感染症*

RSウイルスによる呼吸器感染症で、

0~1歳児に発症することが多いと言われていますが、

コロナ禍の影響なのか幼児でも発症しています。

症状は発熱・ゼイゼイ、ヒューヒューとした咳・

喘鳴・鼻水・呼吸困難があり、

接触感染や飛沫感染をするので保育園でも流行りやすいです。

実際、当園では2022年に乳児クラスで流行しました。

*溶連菌感染症*

A群溶血性連鎖球菌が原因となる感染症で、

飛沫感染や接触感染をします。

高熱・のどの痛み(扁桃炎)が代表的な症状で

体や手足に小さく紅い発疹がでたり、

舌にイチゴのようなぶつぶつがでたりします(イチゴ舌)。

溶連菌は冬だけではなく、

春から初夏にかけても流行しますので、

ほぼ1年中注意が必要となります。

*感染性胃腸炎(ノロウイルス)*

ノロウイルスによって感染する病気で、

手指や食品による経口感染をします。

症状は、嘔吐・下痢・腹痛です。

子どもは重症化することもあるため、

普段からしっかり予防することが大切になります。

手洗いやうがいはもちろんですが、

嘔吐・下痢があったときの処理が大事になります。

ノロウイルスは、アルコールの効果が十分では

ありませんので、次亜塩素酸ナトリウム液(ハイター等)を

薄めた液か熱湯で消毒が必要になります。

*インフルエンザ*

子どもから大人まで流行りやすい病気です。

毎年12月~3月頃に流行するので、

10月くらいより予防接種が始まります。

症状は38度以上の発熱・頭痛・関節痛・倦怠感があり、

まれに子どもでは急性脳症を引き起こすこともあります。

予防接種を受けて重症化を予防したり、

手洗い、うがいの徹底、適切な温度を保つなど

普段の生活での対応がとても重要です。

紹介した病気は、対策として環境整備がポイントになります!

●こまめな換気

●室温と湿度を適温に保つ

●共有部分は消毒を行う(玩具・ドアノブ・扉など)

冬場はどうしても室内で過ごすことになり、

暖房機器を使用しますので空気が非常に乾燥しています。

子どもは体温調節機能が未熟で

外気温に影響されやすいので

室温を適温に保つことが大切です。

流行る病気を少しでも知っておくと、

早め早めの対応で軽症で済みますので、

この機会に知識を深めてみてください。


症状や対策がわからない時は、看護師までお声かけください(^^)


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