暑すぎる夏も終盤をむかえ、
感染症が多く流行する季節の秋・冬が近づいてきました。
秋・冬は気温も下がり、
ウイルスにとって最高な環境「低温」「乾燥」となります。
流行りやすい病気や症状を知っておくだけでも、
いざという時に落ち着いた対応が出来るので紹介します。
秋・冬における感染症の代表とも言えるのが
インフルエンザですがその他にも
さまざまな病気が流行します!!
*マイコプラズマ肺炎*
肺炎マイコプラズマという細菌に感染することで
起こる呼吸器感染症で飛沫感染します。
咳・発熱を主に中耳炎などを
合併症として併発することがあります。
潜伏期間が2~3週と長いため、
知らない間に広がっていることもあるかもしれないので
普段からの予防が大切です。
*RSウイルス感染症*
RSウイルスによる呼吸器感染症で、
0~1歳児に発症することが多いと言われていますが、
コロナ禍の影響なのか幼児でも発症しています。
症状は発熱・ゼイゼイ、ヒューヒューとした咳・
喘鳴・鼻水・呼吸困難があり、
接触感染や飛沫感染をするので保育園でも流行りやすいです。
実際、当園では2022年に乳児クラスで流行しました。
*溶連菌感染症*
A群溶血性連鎖球菌が原因となる感染症で、
飛沫感染や接触感染をします。
高熱・のどの痛み(扁桃炎)が代表的な症状で
体や手足に小さく紅い発疹がでたり、
舌にイチゴのようなぶつぶつがでたりします(イチゴ舌)。
溶連菌は冬だけではなく、
春から初夏にかけても流行しますので、
ほぼ1年中注意が必要となります。
*感染性胃腸炎(ノロウイルス)*
ノロウイルスによって感染する病気で、
手指や食品による経口感染をします。
症状は、嘔吐・下痢・腹痛です。
子どもは重症化することもあるため、
普段からしっかり予防することが大切になります。
手洗いやうがいはもちろんですが、
嘔吐・下痢があったときの処理が大事になります。
ノロウイルスは、アルコールの効果が十分では
ありませんので、次亜塩素酸ナトリウム液(ハイター等)を
薄めた液か熱湯で消毒が必要になります。
*インフルエンザ*
子どもから大人まで流行りやすい病気です。
毎年12月~3月頃に流行するので、
10月くらいより予防接種が始まります。
症状は38度以上の発熱・頭痛・関節痛・倦怠感があり、
まれに子どもでは急性脳症を引き起こすこともあります。
予防接種を受けて重症化を予防したり、
手洗い、うがいの徹底、適切な温度を保つなど
普段の生活での対応がとても重要です。
紹介した病気は、対策として環境整備がポイントになります!
●こまめな換気
●室温と湿度を適温に保つ
●共有部分は消毒を行う(玩具・ドアノブ・扉など)
冬場はどうしても室内で過ごすことになり、
暖房機器を使用しますので空気が非常に乾燥しています。
子どもは体温調節機能が未熟で
外気温に影響されやすいので
室温を適温に保つことが大切です。
流行る病気を少しでも知っておくと、
早め早めの対応で軽症で済みますので、
この機会に知識を深めてみてください。
症状や対策がわからない時は、看護師までお声かけください(^^)
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